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自称歴史愛好家ーここ10年「桶狭間の戦い」について考察を続けてます。

【雑記】兵庫県知事選についてその3ー告発文書を検証してみる①

NHK党の立花孝志氏が立候補した泉大津市長選挙は現職の南出氏が当選しました。立花氏は南出氏の5分の1の票しか取れず惨敗と言う結果です。
しかし立花氏にとってこれは想定内の結果でしょう。と言うのも彼は単に話題作りの為だけで立候補したのであって、何の具体的な政策も持っていないからです。*1更に当選して知事になってしまったら現在莫大な収入源になっているYOUTUBEもできなくなります。
まあ彼の事はこの辺でほっといて本題に入りましょう。
一連の斎藤知事に対する問題は前西播磨県民局長が警察署や県会議員及び報道機関等に送った告発文書の内容が真実であったのかどうかに尽きます。もし真実であれば公益通報に該当し得るし、「嘘八百」であれば斎藤知事に対する誹謗中傷に当たり、前県民局長に対する処分は妥当であったと言えます。なのでこの告発文書のファクトチェックが最重要事項なのです。
知事選前までは告発文書の内容が実際にあった事だとの報道一辺倒でしたが、選挙が始まると様相が一変し告発文書の内容は事実では無かったとの話がSNS中心に大きくなっていき、「斎藤知事は前県民局長を中心とする前井戸知事派の職員たちにめられた」との話を信じる人が雪だるま式に増えていき、ついには斎藤氏が再当選を果たしてしまいました。
では実際はどうだったのでしょうか?
前県民局長の告発文書は大きく分けて7つの章に分類することができます。

図1:告発文書原文1P

先ず第一は理事長五百旗頭いおきべ氏が3月6日に死亡に関する告発になっています。(図1の①)
内容を要約すると「ひょうご震災記念21世紀研究機構の理事長の五百旗頭先生に対し片山副知事が副理事長2人の解任を一方的に通告してきた。これは前井戸知事が信頼をしていた人達に対する嫌がらせ以外の何ものでもない。五百旗頭先生はこの事に憤慨するあまり翌日理事長室で倒れ急性大動脈解離で急逝きゅうせいされた。斎藤知事側の副理事長解任通告が先生の命を縮めたのは明白である。」となっています。
しかし五百旗頭氏の死は片山副知事の解任通告にあるとの告発は何の医学的証明もありません。また斎藤知事は前井戸知事が拡大して行った外郭団体の縮小による財政健全化を推進しており、「単なる嫌がらせ」でもありません。よってこの告発①は何ら根拠のない単なる中傷でしかありません。*2
但し、この件が一番最初にそれも長文で書かれている事から五百旗頭氏の死が前県民局長が告発文書を出すきっかけになった出来事であったと考えられます。つまり今回の告発文書は内部通報を意図したものでは無く、五百旗頭氏への「理不尽な仕打ち」に対する怒りから発したものでしかないのです。

*1:立花氏は和泉大津市長選の公約は「YOUTUBE商店街構想」や「ゴミ袋無料化」等どうでも良いような物ばかりで現在の市政の問題点に踏み込んだ物は一つもありません。また泉大津市長選に立候補する前までは南あわじ市長選に立候補し斎藤知事を応援すると言っていました。この事からも彼は泉大津市政に対し何の意識も持っていなかったことが分かります。

*2:前県民局長もこの事は認めており後に県の公益通報窓口に提出した告発書には①は削除されていたようです。